PHILOSOPHY

その日のパンを選ぶ楽しさ
食卓にパンがある幸せ

パンを通じて生活にほんの少しの幸せや楽しみをもっていただくことができたら。
手の届かないパンではない、日常にあるものを長く作り続けて提供することが私たちの思いです


Bread
ヨーロッパ、アメリカ、中東.........どこか決して最先端の都会ではない街角のパン屋にある素朴で生活に寄り添ってきたパンの数々。
見た目は洗練されていなく、むしろ野暮ったいほど粗野なパンに強く惹かれます。

そんな私たちが作るパンは、そっけない見た目のものばかり。
菓子でさえ焼きっぱなしで素朴な濃い色をしたものがほとんどですから。
ただそれらには食べやすい食感、強い個性ある風味をプラスして手をかけています。
軽いとは、噛み切るときの歯切れの良さ。
甘み、雑味の強い粉をブレンドし、長い発酵時間により得られる熟成感もたせることで風味をもたせる。
ワインの醸造家やフェルミエなチーズ職人の仕事のようにゆっくりとした工程を意識しています。

Front shop
焼き上がったパンや菓子たちはキッチンのすぐ脇の台に置かれ、手渡しでお客様の手に。
フロントはとびっきり質素で飾り気がなく、板台にパンが置かれるばかり。
それは、アトリエで焼き上がった器が無垢の擦れた板に置かれたときほど、そのもの自体を見ることができるように。

食べ方や料理の合わせ方、アレルギーの原因食物など会話を通じて聞いてください。
好みの厚さやポーションのサイズもご要望があれば、ブロックのお肉のように適切に処理をします。
自分好みの使い方をみつけてみてください。


Kitchen
実際のパン以上にパンをよりよく思わせる誇張されたマーケティングはここにはありません。
それには窓からショップから、キッチンをすべてを見ることができ秘密は一切なくすことが必要でした。
その時々に使用する粉や副材料に疑問があればお見せいたします。
自家製ではない、添加物の入っている副材料もあることも隠しません。
現状でよりよいと思う素材を集め、これをよりよいものにする努力を惜しまない。

パン作りに興味のある方や同業者の見学、スタージュは喜んでお受けします。

Environment
私たちの生活はひとつの地球のうえに成り立っています。
どれだけ無駄を省いた生活をしたとしても地球にとって私たちの活動は負荷でしかないことを残念ながら認識すべきと考えます。
ただストイックな我慢をするのでなく、日々の中で必要なモノだけをもち、質の高い生活を過ごすことを大切にしたい。

私たちの店はただ成長し続けることを求めません。
おいしいパンを提供することを主目的とし、それをつくり提供する手段として環境にできるだけ負担のかけないよう心がけます。
残念ながら今の時点でこの心がけが実際に提供できる状態ではありません。できることから変えていき、これを共有して伝えるよう努めます。